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がん検診は何歳から受けた方がいい?費用や検診を受ける流れを解説

がん検診を知り、いつから受けるべきか迷ったことがある方もいるでしょう。

また、実際に受けたいと考えたときにどのようにして受けるかわからないと感じる方もいるでしょう。

本記事では、何歳からがん検診を受けたらよいのか、がん検診を受けるにはどのような手段があるのか、検査の内容や費用を解説します。

がん検診を検討している方はぜひ参考にして、早期発見のため適切にがん検診を受診しましょう。

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  • 1cm未満の早期がん細胞も捕捉可能
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事前準備不要
医療被ばくなし
検査費用198,000円
検査時間1回5分
※料金はすべて税込価格です ※1.血液がんを除く ※2.陰性時にがんに罹患していない正確性
目次

がん検診は何歳から受けた方がよい?

がん検診では、何歳からどのような検査をおこなうべきか、がんの種類により定められています。

すなわち、現在までの研究結果を根拠として、死亡率を下げると科学的に証明された方法です。

本章では、国民が受診すると全体として死亡率を下げられると証明され、推奨されている検診の方法と年齢を解説します。

胃がん検診は基本的に50歳から

胃がんの検診で、死亡率を減少させると推奨されている方法は、胃部X線検査または胃内視鏡検査です。

胃内視鏡検査では、口あるいは鼻から胃まで内視鏡を挿入し、胃の内部を観察します。

検査で疑わしい部位が見つかった場合には、組織をつまんで顕微鏡で観察するための検査に出す生検をおこなう場合もあります。

内視鏡検査の対象年齢は50歳以上、推奨頻度は2年に一度です。

胃部X線検査とは、胃をふくらませる発泡剤とバリウムと呼ばれる造影剤を飲み、胃の中の粘膜をレントゲンで観察する検査です。

胃部X線検査の対象年齢は50歳以上、頻度は2年に一度が推奨されますが、40歳以上から一年に一度の検査も実施可能とされています。

大腸がん検診は40歳から

大腸がん検診として推奨され、死亡率を下げると証明された検診方法は便潜血検査です。

2回分の便を採取して提出すると、便に混じった血液の有無を検出します。

目に見えない微量の出血を検出できます。

がんやポリープなど、大腸に病気があると出血する場合があるため、その発見に有用です。

大腸がん検診は40歳以上の健常者に推奨され、毎年の定期受診が勧められます。

肺がん検診は40歳から

肺がんの死亡率を減少させ、肺がん検診として推奨されている検診方法は胸部X線検査です。

胸部X線検査では、数秒息を止める必要があります。

たばこを吸う方には喀痰細胞診を組みあわせておこないますが、喀痰細胞診を組みあわせる方は、50歳以上で喫煙指数が600以上の方です。

喫煙指数とは、1日の喫煙本数×喫煙年数で計算できます。

現在喫煙している方と過去に喫煙していた方の両方が対象です。

朝目が覚めたあと3日間痰をとり、専用の容器に入れて提出し、痰に含まれる細胞を検査します。

胸部X線検査単独では、40歳以上の方が対象で、毎年の検診が推奨されています。

乳がん検診は40歳から

乳がん検診では、乳房X線検査(マンモグラフィー)をおこないます。

超音波検査は、全体としての死亡率減少効果が十分に立証できないため、対策型検診としての実施は勧められていません。

マンモグラフィー検査では、乳房をプラスチックの板で挟んで撮影し、しこりや石灰化を検出する検査です。

乳がん検診が推奨されるのは40歳以上の女性で、2年に一度の受診が推奨されています。

子宮頸がん検診は20歳から

子宮頸がんの効果的な検査方法は、細胞診です。

子宮の入り口をブラシのような器具で擦り細胞を採取し、異常な細胞の有無を顕微鏡で調べる検査です。

20歳以上の女性に対し、2年に一度の受診が推奨されています。

人間ドック

人間ドックは任意型検診といい、医療機関や検診機関が提供する医療サービスであり、自由診療とも呼ばれます。

自治体が提供する検診は対策型検診とよばれ、国民全体の死亡率低下が目的ですが、任意型検診では受ける個人の死亡リスク低下が目的です。

任意型検診は多くの施設で20歳以上を対象としており、とくに推奨される年齢はありません。

どのような年齢の方でも希望すれば受診が可能です。

検査の頻度はとくに推奨はありませんが、年に一度受ける方が多いです。

代表的な検査にはCT検査、MRI検査、超音波検査や内視鏡検査、血液検査で複数のがんのリスクを検索する検査があります。

がん検診の費用

がん検診の費用は受診方法により異なります。

主に自治体により提供される対策型がん検診では自治体から補助金が出る場合が多く、自己負担金は抑えられます。

対して任意型検診は医療施設で任意の価格設定となるため、高額となるケースが多いです。

それぞれ詳しく解説します。

市町村が実施する対策型検診

市町村が実施する検診では、自治体から補助があるために自己負担金が大幅に抑えられます。

自治体により、無料で受診可能な検診もあります

平均単価は次のとおりです。

検査の種類検診単価自己負担単価
胃がん検診(胃部X線検査)7,1031,505
胃がん検診(胃内視鏡検査)14,0053,116
肺がん検診(胸部X線検査)2,483527
肺がん検診
(胸部X線検査+喀痰細胞診)
5,129975
大腸がん検診2,366584
乳がん検診
(視触診+マンモグラフィー検査)
7,4711,619
子宮頸がん検診6,7521,396

人間ドックを含む任意型検診

人間ドックは保険適用外であり、比較的高額です。

たとえば胃のバリウム検査(胃部直接X線検査)で10,000〜15,000円、胃部内視鏡(胃カメラ)検査で15,000〜20,000円程度です。

ほかの検査は先述の表における検診単価と同じ程度の費用がかかります。

しかし、人間ドックは、検査の種類が多岐にわたり、より精密な検査を選択できる利点があります。

高価で精密な検査が人間ドックの検査に設定されている施設も多いです。

また、 加入している健康保険組合により補助金制度や、国民健康保険による助成金制度が設けられている場合は費用が抑えられます。

自身の加入している保険を調べ、積極的に利用しましょう。

がん検診を受ける流れ

がん検診を受けたいと考えた場合どうすればよいのでしょうか。本章では、実際にがん検診を受けるときの流れを解説します。

対策型検診

自治体により推奨される対策型検診は検査内容が決まっており、一定以上の年齢の方が対象です。

まず、各自治体の案内や公式サイトを確認し、保健センターや医療機関に電話やインターネットを活用して予約をとります。

検診の案内や予約確定の知らせ、検査の容器などが届きます。

身分証明書や検診通知文、検体容器など案内に記載された持ち物を準備して当日を待ちましょう。

胃がん検診の場合、発泡剤やバリウムを飲んで検査を受けるため、食事や飲水の制限があります。

妊娠中の方や病気の治療中の方は検査を受けられない場合があるため、注意が必要です。

肺がん検診の喀痰細胞診の対象の方は自宅で3日間痰をとり持参します。同様に大腸がん検診も自宅で便を採取して持参します。

マンモグラフィーや肺がんのX線検査はレントゲン撮影の検査、子宮頸がん検診は子宮の入り口をブラシのような器具でこする検査です。

いずれも検査の結果は後日連絡がくるため、精密検査が必要となった場合は再度医療機関を受診しましょう。

任意型検診

人間ドックに代表される任意型検診の最大の特徴は、受ける方に制限がなく、自由に検査内容や受ける医療施設を決められることです。

自身の希望するがん検査の種類を調べ、医療機関と検査コースを決めます。

医療機関ごとにさまざまな検査コースがあり、特徴的なのは全身のがん検診やいくつかのがん検診を組み合わせたセットがある点です。

検査項目も、レントゲン検査のみでなくCT検査、MRI検査、血液検査、超音波検査、内視鏡検査などがあります。

検査の種類や項目の数により検査時間が異なり、検査の種類により食事や飲水の制限があるため注意が必要です。

後日検査結果が送られてきたり、受診して説明をきいたりして、検査の必要性を判断します。

全身のがんリスクがまとめてわかるマイクロCTC検査

マイクロCTC検査は、全身のがんリスクがまとめてわかる先進的な検査です。

特定の部位のみを調べるがん検診と異なり、1回5分の採血のみですべてのがんリスクが確認できます。(血液がんを除く)

また、性別・年齢に関係なく、どなたでも検査が可能です。自治体の補助や保険適用はないため、費用はすべて自己負担となります。

ここからは、マイクロCTC検査の概要について解説します。

検査は1回5分の採血のみ

マイクロCTC検査は、1回5分の採血のみで全身のがんリスクを調べることができる血液検査です。

少量の血液を採取し、血中に漏れ出したがん細胞を捕捉します。

検査時の強い痛み・違和感、事前の準備や食事制限などは一切ありません。また、医療被ばくのリスクがないため、CT検査やMRI検査と比べて身体的な負担が少ない検査です。

乳がん検診や子宮頸がん検診と異なり、衣服を脱いだり、身体を触られたりする心配もないため、心身ともにリラックスして検査が受けられるでしょう。

検査は短時間で終了し、そのまま帰宅できます。通勤途中や家事の合間にも検査が受けられることもマイクロCTC検査の魅力の一つです。

悪性度の高い間葉系がん細胞のみ捕捉

マイクロCTC検査では、悪性度の高い間葉系がん細胞のみを捉えます。

間葉系がん細胞は、水が浸み込むように周囲の臓器・組織まで浸潤し、血管・リンパを通じて、遠隔の臓器に転移する能力が高く、増殖や進行のスピードが速いがん細胞です。

そのため、間葉系がん細胞は治療が必須です。治療をせず放置していると、全身にがん細胞が広がり、健康にさまざまな影響を及ぼします。

一方、身体の「表面」や粘膜の「上皮」に発症する上皮性がん細胞は、治療をおこなわなくとも生命の危険はありません。

必要に応じて手術で摘出しますが、多くの場合、再発リスクはないでしょう。

マイクロCTC検査は、間葉系がん細胞のみを捕捉し、早期治療につなげる役割を担っています。

全国のクリニックで検査可能

マイクロCTC検査は、全国のクリニックで検査が可能です。

通常、全身のがんリスクを総合的に調べるためには、対応している大きな病院を受診する必要がありますが、マイクロCTC検査は、お近くのクリニックで検査が受けられます。

現在、全国140か所のクリニックが導入しており、今後も増えていくでしょう。

お住まいの地域や勤務先など、都合のよい場所で気軽に全身がんの検査を受けたい方には、マイクロCTC検査がおすすめです。

また、マイクロCTC検査は、国内に検査センターを完備しており、採取後すぐに血液検体を分析します。高精度・高品質を維持する検査体制を整えて、より確実にがんのリスクを明確化しています。

がん検診に関するよくある質問

がん検診が推奨される対象、検査内容、検査の受け方について解説してきました。

本章では、がん検診についてよくある質問を解説します。

がんは何歳からなりやすい?

がんになりやすい年齢はがんの種類により異なります

子宮頸がんは20代前半から罹患率が上昇し始め、20代後半の女性が発症するがんの1位、乳がんは3位です。

30代になると子宮頸がんの罹患率はピークとなり、乳がんの罹患率も大幅な上昇を認めます。

男性は30代で胃がんの罹患率が上昇し、全体としてがんの死亡率が徐々に上昇し始めます。

40代になるとさらに罹患率が上昇するため、40歳以上はいくつかのがん検診の対象です。

がんの一番の原因は何ですか?

日本人のがんでは、生活習慣や感染の中のいくつかの原因が組み合わさりがんを引き起こしたといわれるものがあります。

具体的には、男性では喫煙、女性では感染が大きな要因の一つです。

国立がん研究センターらの研究グループは日本人のがんの原因を防ぐための重要な要因として禁煙、節酒、食生活、身体活動、適正体重の維持、感染をあげています。

がんになる前兆は?

がんの初期には症状がないことがしばしばあります

肺がんも初期は無症状ですが、進行すると血痰を生じたり、腫瘍が大きくなると胸膜まで広がり、背中や肩、胸に痛みがでたりする方がいます。

胃がんも初期は無症状である場合が多いですが、ピロリ菌の感染が原因でおこった場合には胃粘膜の炎症が前兆です。

初期の大腸がんは無症状が多いですが、内視鏡でがんの一歩手前の病変であるポリープがみつかったり、便に血がまざったりする症状が前兆です。

まとめ

がんは種類により20代後半から増加しはじめるものがあり、30代には罹患率が上昇してきます。

しかし、初期症状に乏しいため、がん検診を受診して初期の段階で見つけることが有用です。

本記事をぜひ参考にして、適切にがん検診を受診し、健康寿命を延ばしましょう。

<参考文献>
がん検診について もっと詳しく|国立がん研究センター
胃がん検診について|国立がん研究センター
大腸がん検診について|国立がん研究センター
肺がん検診について|国立がん研究センター
乳がん検診について|国立がん研究センター
子宮頸がん検診について|国立がん研究センター
【初心者向け】誰でもわかる人間ドックガイド|人間ドックなび
平成27年度市区町村におけるがん検診の実施状況調査 集計結果|厚生労働省
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年齢に比例して増えるがんの“罹患率”~「がん保険は何歳から?」の疑問にも回答~|SBI損保のがん保険 (sbisonpo.co.jp)
がんの発生要因と予防 | 広島県
がんにありがちな初期症状について | 湯河原の内科「社会福祉法人湯河原福祉会 浜辺の診療所」

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