数理物理学者の保江邦夫氏はキリストの活人術を発展させた「冠光寺眞法」を世に広めておられます。著書『人を見たら神様と思え:-「キリスト活人術」の教え』は「冠光寺眞法」の内容と、それを実際に各々の職場やフィールドで活用した際に、どういう変化が起こったかを紹介した本です。非常に興味深く、大変参考になる本で、万人にお薦めする本のひとつです。

その中で紹介されている門下生の方の体験談のなかに、こういう一説がありました。

相手を倒そうと思うと絶対に倒れないのです。
そこに抵抗が生まれるからです。
ところが相手を優しく愛してあげると、相手はコロンと倒れます。
そうした「愛魂」はまさに活人術です。

同じようなシーンを実際に見たことがあります。わたしの氣功の師である中健次郎先生が、格闘家系体型の男子(じつはうちの次男)を指一本で振り回して、転かすのを実際に見ました。中先生曰く、通常は自分の気合いに反応して相手も気合いを返してくる。ところがこちらが気合いを一切、発しなければ、相手はとっかかりがなくて全然力が発揮できず、その状態でこちらが氣を動かせば、相手はそれに抵抗できず操られてしまうのだと。

がんに対してもこの手法は有効だと思いませんか?
敵意には敵意
殺意には殺意
が返ってきます
出したものが、回り回って返ってくるなら、あなたは何を出しますか?

愛が欲しいなら、愛を
平安が欲しいなら、安心を
笑顔が欲しいなら、笑顔を送ってみませんか

あなたのがんを愛で包んでみませんか?
「汝の敵を愛せよ」

これこそが、『がん治療のパラダイムシフト』だと思いませんか? (了)

奥野クリニック