この話は最初2年くらい前に思いついて、それ以来、講演会や外来でお話ししているものです。
一度旧ブログにも書きました。
その後もすこしずつ進化していって、今年に入ってからも新章が加わりました。
というわけで、かなり長文になっております。
さて、前置きはこれくらいにして、
それでは、はじまり、はじまり~~~

この地球上には「テロリスト」というひとたちがいて、そのひとたちは大変危険なひとたちだそうです。
「だそうです」と言っているのは、実際にお会いしたことはないですし、そもそも、今、日本で暮らしているみなさんはテロの驚異や生命の危機を強く感じていらっしゃるでしょうか?

こういう状況において、我が国のあるお偉いさんが国際的な場で
「テロリストは許せない。彼らを根絶しない限り、世界に真の平和は訪れない」
なんて演説したら、どうなるでしょうか?

「なんだ、おまえの国もか」
「いままで別におまえの国に対しては特別な想いを抱いていなかったけど、おまえたちもそうなのか」

敵意を向けると、敵意が返ってきます
殺意を向けると、殺意が返ってきます。
折角、平和に暮らしていたのに、自国にいてもテロリズムに怯えることになるんじゃないでしょうか?

そもそも、
相手と徹底的に闘って、相手を消し去らない限り、真の平和は来ないのでしょうか?
相手がこの世からいなくなるまで、われわれは健康で幸せにはなれないのですか?
相手を根絶すること以外に、世界の平和のために出来ることはないのでしょうか?

いえいえ、
闘う以外にも、世界の平和と幸福の実現のために出来ることは無数にありますよね?

これって何のお話かわかりますよね?
この話に出てくる「テロリスト」って何ですか?

「テロリスト」=「がん」ですよね

徹底的に治療して、「がん」がなくならない限り、我々は健康や幸せになれないのでしょうか?
徹底的にがんと闘って、「がん」をなくすこと以外に、我々が平和で満ち足りた生活を獲得する道はないのでしょうか?

いやいや、
べつに「がん」がなくならなくても、健康で幸せな毎日を送ることは可能ですし、「がん」を根絶するまで徹底的に治療を受ける以外にも健康で幸せな毎日を送るためにできることはたくさんありますよね

敵意には敵意
殺意には殺意
が帰って来ます
これを「原因と結果の法則」~ひとは蒔いた種を刈り取る~といいます

出したものが、回り回って帰ってくるなら、あなたは何を出しますか?
今日、あなたは何の種を蒔きますか?

奥野クリニック