経鼻アジュバント(IgA誘導体)による粘膜免疫療法の導入について

当院では、2009年に国立感染症研究所の研究者チームが考案し、公開特許となったAmpligenを抗体誘導剤(アジュバント)として利用した経鼻IgA誘導ワクチンをはじめました。
日本を筆頭に世界中で分泌型IgA抗体の誘導を目指した経鼻投与型粘膜ワクチンの開発が進んでいましたが、この最新技術は、英国ランカスター大学のマウスを用いた試験で、新型コロナウイルスに抗体を誘導した論文が発表されています。
IgA抗体は、気道や鼻腔の粘膜上に分泌されて、ウイルスや細菌などの病原体を粘膜表面で阻止する生体防御の最前線を担っています。
IgA抗体は、特定のウイルスや細菌だけに反応するのではなく、さまざまな種類のウイルスや病原体を補足し無効化するという、守備範囲の広さが特徴の免疫タンパク質です。
健康時にも粘膜上に分泌されることで、外からやってくる様々な抗原に対して、私たちの体を防御する常時監視型迎撃ミサイルのようなシステムを司っています。
経鼻アジュバント投与によって粘膜上のIgA抗体の分泌を増やして免疫力を高めることによって、現在の変異型コロナウイルスのような新しいウイルスが出現しても、感染を防げる確率が上がると考えられます。

料金
IgA誘導体粘膜免疫療法 2回投与
33,000円(税込)

奥野クリニック